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これまでの受賞者

2011年度 努力賞受賞

『世界トップレベルのチーム力に貢献するために』
経営リソース統括部 総務部 高田 潤

7月18日早朝、サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」が激闘の末、アメリカを下し、ワールド杯で優勝を果たした。平均視聴率21.8%が示すように、日本中が感動に震えた瞬間だった。ただ優勝したというだけでなく、格上と目されたドイツやアメリカを見事なチームワークで破っての優勝ということがより感動を生んでいた。

「感動を創造する」。当社の親会社はこの言葉を掲げている。つまり、商品そのものだけではなく、商品を通して感動を与えるということだ。そして、「感動創造」をシステム面でサポートするのが当社である。日本、中国、インドの3ヶ国で600名弱。この人数で世界中に展開している親会社のシステムを支えているのである。今年の4月に入社してから約4ヶ月が経ち、どのようなシステムを開発し、運用しているのかを少し学ぶことができた。規模を考えると、この人数で親会社のシステムを支えていることに驚かされた。

何をもってして、世界規模の企業を支えるシステムを開発、運用しているのか。その答えは当社の掲げるビジョンに示されていた。

「世界トップレベルのチーム力で顧客の期待を超えるトータルITソリューション企業となる」

チーム力である。それも世界トップレベルのチーム力である。冒頭で挙げた「なでしこジャパン」は、個の力で劣る部分があっても、チームとしての力を高めることで世界一を成し遂げた。同様に、企業規模は決して大きくなくても、チーム力を高めることで、世界規模の企業を支えることができるのだ。

チーム力の大切さは、学生時代に打ち込んだバレーボールを通して学んだことだ。バレーボールは一人が連続してボールに触ることができない。そのため、どれほど素晴らしい選手がいても、一人ひとりがバラバラに動いていては真に強いチームにはなれない。さらに試合になると、こちらの長所を出させず、短所を突く戦い方をしてくる相手もいて、チーム全体の力が問われる。誰かに頼るのではなく、チーム全員がまとまって臨まなければ、試合には勝てない。個人としての力量が上でも、チームメンバーがお互いをフォローし合うまとまりがなければ勝てないのがバレーボールだ。

しかし、ただグループがまとまっているだけではチーム力とはならない。これも、バレーボールを通して学んだことだ。中学、高校時代は部活動で、大学時代はサークルと社会人のクラブチームで、様々なチームを見てきた。そこには、ただ仲の良い、まとまっているというだけのチームに強いチームはいなかった。強いチームは、自分の長所を活かした役割をしっかりと果たし、味方がプレーしやすいようにサポートする優しさと、選手間で改善点を指摘し合う厳しさの両方を持っていた。チームのために、メンバーに苦言を呈することのできるような、お互いが良きライバルとなれるようなチームが強いチームだった。そして、そのようなチームは自然とまとまったチームであったように感じた。

私は、ライバルとはお互いの存在に影響されて、切磋琢磨できる関係だと考えている。学生時代は、そのためには同等の力量を持つことが条件であると思っていた。しかし、入社後に受けたIT研修を経て、それが覆された。

当社のIT研修では、ITに関しての経験者が未経験者をサポートしながら行う。私は大学、大学院と情報工学を専攻していた。そのため、課題を手早く終わらせ、余った時間で未経験者のサポートを行ってきた。その中で、私には無い考え方や問題の解決法を未経験者たちから学ぶことができた。与えるだけではなく、私自身が得るものも非常に多いことに気づいたのだ。ライバルとなるのに、お互いの力量の差は関係が無いことを社会人になってから学ぶことができた。

世界トップレベルのチーム力によって、「感動創造」をサポートする。これから先、私には徐々にそのチーム力の一端を担うことが求められるようになる。現時点では力不足である。それを補うための基礎的なITスキルは一年間ある研修をこなすことで学ぶことができるだろう。しかし、チーム力を高めるためには、自分の長所を出しつつ、チームメンバーの長所を把握して活かしていかなければならない。

そのために、これからの研修ではチームメンバーである同期とお互いを高め合うことができるような良きライバル関係を築き上げたい。その結果、いいチームとなれるよう意欲的に研修に取り組んでいきたい。その経験は、配属後にきっと活きるはずである。そして、「感動創造を支える」企業の一員として、世界トップレベルのチーム力に貢献できるように努めていきたい。

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